難易度の高い刺青の削皮治療について2014/8/05更新
当院では、刺青が広範囲のため
切除では治療が不可能な方からのご相談も多く、
全体の刺青治療のうち半分程度が、削皮による治療です。
本日、長野からカウンセリングに来られた男性の患者さんは
背中などに大きい多数の刺青がありました。
当院に刺青除去の相談に来る前に、
分割切除で有名な大手美容クリニックにも相談に行ったそうですが、
時代の流れでしょうか、削皮をすすめられたそうです。
しかも刺青治療に関する説明は、ほとんど女性カウンセラーによるもので、
執刀医は治療の値段を付ける時だけ登場したとのこと。
(まさか値段が一番重要ってことではないでしょうが…)
執刀医がその治療に対して自信がない時は、
患者さんと目を合わせることができないものです。
実際に手術を行う医師ではなく、
素人のようなカウンセラーが説明をするというのは
話に嘘が多いのでしょうか?
それとも治療に不安があるのでしょうか?
提供する技術に自信がある場合は、
かなり具体的な話・詳細を執刀医自身が話せるはずです。
また安易なモニター制度も不安なものです。
当院ではモニターがありませんので、
刺青治療に関しても出来栄えが特に良い(いわゆるチャンピオン症例)を
お見せすることができません。
2年前にモニターを募集していたころの
ごく普通の出来栄えの写真や
結果が良くなくて長期通院されている方で
見せてもいいと言ってくださった方々のお写真なども
一通り見せることになるのですが、
他院で見せられた刺青を削皮した方のモニター写真には
もっとひどいケロイド状であったそうです。
しかも、それを見せながら医師は、
「やってみますか?」というような感じだったそうです。
削皮は「やってみますか」という安易な手術ではなく、
安全域がミクロ単位という厳しい世界です。
この世は人間を簡単に殺せるばい菌で充満しています。
刺青削皮は、ばい菌のバリアをわざわざ破壊する危険な手術ですので
「試しにやってみましょう」という安易な言葉が許されるような
手術ではないと考えています。
削皮による刺青治療は難易度が高く、
しっかりとした技術力がないと、対応できない治療法です。
当院では、執刀医である院長自らがカウンセリングを行い、
治療方針にしっかり患者さんがご納得していただいたところで、
そこから治療を開始します。
気になる方は六本木境クリニック本サイトもご覧ください。