複数回のレーザーによる刺青治療によるつらい結果2014/8/27更新
先日は、他院で10回以上
刺青のレーザー治療をされた女性が来院されました。
何度も行ったレーザーの照射のせいで皮膚は非常にボコボコしており、
しかもまだ、墨い部分も含めてほとんど刺青が残っているように見受けられました。
赤黒く膨らんでしまった刺青の絵柄の周囲を、
黒く縁取りしたようなイメージです。
正直、このようになってしまうと周囲の皮膚も硬くなっているために
切除も難しく、削皮しても結果が読めません。
患者さんには、場合によっては植皮を行わないといけないため
パッチワークのようになってしまうかもしれないと正直にお伝えしたところ
患者さんはとてもショックを受けられていました。
患者さんが帰られた後、わたくしもスタッフもその後ずっと黙ってしまい、
クリニックは重苦しい雰囲気になりました。
前回、こんな風に重苦しい雰囲気になったのは
やはり20代の女性の方の時で、他院で分割切除を3回行った方でした。
この女性も、一番とれにくそうな部位に墨が残っているのにもかかわらず
さらにもとの刺青の形を彷彿させるような赤黒く幅広い傷痕になっていました。
しかもすでに皮膚の切除を繰り返しているため
腕はパツンパツンです。
レーザーも切除も、症状によっては悪い治療ではありませんが
どんな刺青に関しても「切除かレーザーか」と言った風潮には疑問を感じざるを得ません。
その感じてしまうような、
他院で行った刺青治療の術後相談が、非常に多いのです。
こういう相談を受けると、
やはりブログなどで刺青治療に関する正確な情報を発信して行くことが
わたくしにとって大切だと再認識いたしました。
今も早朝から深夜まで、診療以外の時間はほぼ文章を書いておりますが
今後はより正確な情報発信のためにも続けていきたいと思います。