刺青の分割切除法の本音と建て前‐途中リタイアが【9割】の事実2015/10/30更新
当院にカウンセリングに来られた20代の男性のお話です。
先日、分割切除による刺青治療が有名なクリニックに
刺青除去の相談に行かれたとのこと。
担当の先生からは、やはり分割切除3回を提案されたそうです。
分割切除が有名なクリニックですので
なるほどと思いながら男性の話を伺ったのですが、
分割切除の治療法の他に、
「植皮法」と「削皮法」もお勧めですとのことで、
あわせて3パターンの治療法を提案されたそうです。
このお話を聞いてわたくしは、
複数の治療法を提案し最終決断を患者さまに任せることで、
治療後の結果は患者さまにも責任があると思わせているのでは?
などと考えてしまいました。
刺青治療においてその道のプロである医師と
知識のない患者さまが治療法について話し合った場合
責任の99%以上はプロにあると思わないのでしょうか。
プロである医師の説明の仕方によっては
素人である患者さまの意見を
どの治療法にも誘導可能と思われます。
分割切除は数回に渡る治療が必要になりますが、
多くの方が術後の痛みやしびれ・ひきつれなどで
継続をあきらめてしまっています。
つまり、医療機関側からすれば、
「分割切除はほぼ完結することはない」と認識しているため、
念のため植皮法や削皮法による治療も提案しつつも、
真っ先に分割切除による刺青治療を提案しているのではないでしょうか。
刺青の分割切除法の場合、
9割程度の方が最後まで治療を行えていないと
わたくしは実感しています。
刺青治療を行っているクリニックであれば
そういった状況も理解しているはずですので、
始めからできないことを分かって提案しているのではないか?とすら
考えてしまいます。
当院では、分割切除は治療が途中で終わったり
傷口が開いて出血したり巨大な生傷ができて治らなくなったり
患者様にさまざまな負担がかかるため行っていません。
わたくしが得意としている削皮法を中心に、
できるだけ少ない回数で負担なく刺青を消すことができる
治療法を提案しています。