刺青の分割切除モニターの真偽(次はどうやって切除するのだろう?)2015/5/25更新
刺青切除治療を行っているクリニックの
モニター写真を時々見ていてふと思うことがあります。
1回目の治療の際に、比較的切除しやすい部位から
分割切除を行っているという点です。
専門家が見ると、
「あれ?この後どうやって切除するのだろう??」
「次回の切除は、植皮手術になるのでは?」
と疑問を持ってしまうような部位を残していることがあります。
こういった症例を見ていると、
最初から途中でやめてもらうことを前提としているのでは
とさえ思ってしまいます。
先日見た胸の刺青の分割切除の場合、
あえて乳輪・乳頭に近い皮膚の刺青を残していました。
1回目の切除であれば少し乳首が上に移動する程度で済みますが、
この部分を2、3回と切除治療を行えば、今よりも10倍ほど
皮膚が移動してしまうでしょう。
このように、
2回目、3回目の施術を本当にシミュレーションした上で
刺青切除を行っているのだろうか?と不安になる症例も時々あります。
手術のバリエーションが多い形成外科医や美容外科医の場合、
大き目の刺青・タトゥーの治療の際には前述の分割切除ではなく
植皮や削皮治療を勧めているという事実がすべてを物語っています。