胸からお尻部分における刺青除去治療の注意点

部位別 刺青除去の注意点

部位によって皮膚や繊維質に違いがあります。それぞれの特徴やダウンタイムの長さ等を理解した上で施術に挑むとよいでしょう。

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2.ボディ(胸~臀部)の刺青

■胸部の刺青
胸部は男女問わず、刺青を入れる方が多い部位ではありますが、小さなタトゥー切除の場合でもケロイド状になりやすいことで有名です。その上、相応に大きいタトゥー切除の場合には、胸全体の左右対称性が損なわれるリスクがあります。
そこで私の場合、胸の刺青については比較的小さいと感じても、乳輪乳頭を移動させないように、短軸方向(創縁どうしの距離が最短の方向)ではなく、わきの方向から皮膚を寄せるようにしています。
胸部の刺青除去については、自分の症例や他院修正症例を数多く見ていると、左右対称性だけではなく、切除手術によって微妙な胸部のカーブや美しい局面が壊されてしまい、その後、長期にわたって苦しんで修正を繰り返している症例もあることに気づきました。そのため胸部の切除は、極小さな刺青に限定して行っています。といっても、この部位は削皮法で行った場合も、皮膚が薄いためケロイドになりやすいので要注意です。医師の経験や手技が問われる部位だと思われます。

※当院での治療結果
症例2

胸の大きな切除は90%がケロイドになるので注意が必要です。

■背中の刺青
背中の刺青については、真皮が非常に分厚いため、削皮法による手術が最もお勧めの部位です。
しかし、肩周りや腰部の深い刺青の場合はこすれるためか肥厚性瘢痕になりやすいので切除でも削皮でも要注意です。女性の場合、パンティーとは異なりブラジャーは脱ぎ着が少ないためにあまりこすれません。
また一般にはあまり知られてはいませんが、背骨付近の刺青は、切除すると次第に幅広い瘢痕(傷あと)になることが多いようです。(私の経験上、体質とは関係なく切除法の場合、半数以上でこのようになると感じます)一方、肩甲骨付近では切除すると、傷あとがケロイド状に盛り上がることが多い印象があります。しかもそれだけではなく、肩甲骨は肩関節を構成する骨ですので肩関節を動かす時にツッパリ感などの症状が強く出ます。
植皮についても良いとは思いますが、削皮にずばぬけて有利な部位ですのでわざわざ他の部位から採皮して傷をつけて植皮することには違和感を感じます。その上、植皮は額縁のように辺縁がケロイド状に目だったりパッチワーク状に見えることがほとんどです。
背中の刺青除去については、専門医がしっかりと手術を行える技法を持っているのであれば削皮法が第一適応となることは疑う余地はないでしょう。また、背中の手術では無理なく仰向けに寝る事ができます。その理由ですが、あおむけ寝(仰臥位)では頭から足まで体重が分散することと、肺はあおむけ寝で一番よく働くので酸素が体に入りやすくなり、ばい菌にも強く、傷も治りやすいとも言われています。背中の刺青治療では、文句なしに削皮が第一選択となるでしょう。

※当院での治療結果

<術前>
施術前
<術後>
施術前

症例2

▲分割切除の途中で投げ出され、当院へ相談に来られた方。30代女性です。

■腹部の刺青
腹部の刺青は、意外に難関です。皮膚がやわらかくふよふよしているため、削皮法では最も削りにくい部分です。へその周りの刺青切除もへそが引っ張られて変形することがあるため要注意です。植皮も選択枝の一つとしてはあるかもしれませんが、皮膚が柔らかいためいずれにせよ医師の経験がないと難しい部位といえるでしょう。
しかし、この部位は人目にさらされることが少ないためか、患者さんが寛大なことが多い印象を持っております。現在のところレーザー・切除・植皮・削皮がそれぞれ賛否両論意見の割れる部位で、ケースバイケースとなるでしょう。
いずれこの部位でも上手く削皮できるようになり、第一選択が削皮となる日がくるような予感はしています。

■腰部の刺青
腰部の刺青については、大き目の刺青切除を行うと、左右対称性や腰のくびれの微妙なカーブ、美しい局面が壊されてしまい、術後に左右非対称とカーブの乱れに対して、長期にわたって苦しんでいる症例もあります。
腰部は真皮が比較的分厚いため、削皮法によって削りやすい部分です。しかし、下着などでこすれやすいためか、深くまで掘られた刺青を除去した場合は肥厚性瘢痕にもなりやすく要注意です。腰部の広範囲の刺青削皮を行った女性で、この部位だけが肥厚性瘢痕となった症例もあり、下着でこすれないように注意する必要があります。女性のブラジャーは脱ぎ着が少ないためにあまりこすれません。反対にパンティーは脱ぎ着が多いためか結構こすれる印象を持っております。1か月をノーパンとスパッツで乗り切り、きれいな結果となった男性もいらっしゃいました。
腰の手術でも無理なく仰向けに寝る事ができます。その理由ですが、あおむけ寝(仰臥位)では頭から足まで体重が分散することと、肺はあおむけ寝で一番よく働くので酸素が体に入りやすくなり、ばい菌にも強く、傷も治りやすいとも言われています。
植皮についても良いとは思いますが、削皮に比較的有利な部位ですのでわざわざ他の部位から採皮して傷をつけて植皮することには違和感を感じます。その上、植皮は額縁のように辺縁がケロイド状に目だったりパッチワーク状に見えることがほとんどです。
腰部の刺青治療では、上手くできれば削皮が第一選択となるでしょう。

■臀部の刺青
臀部については、刺青除去の際の植皮の採皮部としてよく利用されるほど真皮が分厚いため、削皮法が第一選択と考えられるケースが多いです。反対に、おしりの手術でも無理なく仰向けに寝る事ができます。その理由ですが、あおむけ寝(仰臥位)では頭から足まで体重が分散することと、肺はあおむけ寝で一番よく働くので酸素が体に入りやすくなり、ばい菌にも強く、傷も治りやすいとも言われています。しかし、腰部同様に日常生活でもこすれやすいので、削皮の深さ・処置に加えて日常生活指導も大切になります。
この部位:特に座位時の荷重部は、座位の場合、仰向けに寝る場合の何十倍も圧力がかかるため、座る動作に注意を要します。とにかく術後は日常生活でこすれたり、圧力がかからぬようにサポートすることがきれいに治癒させるためには必要です。個人的には、周囲から突っ込まれた場合には「腰が痛いんです」と言うことを勧めています。
このように日常の負担がかかりやすい部位のため、臀部の刺青切除については、大きさや部位、ライフスタイル、患者さんの理解度によっては何度縫いなおしても傷がくっつかない場合もあります。また大き目のタトゥー切除で左右対称性だけではなく、おしりの微妙なカーブ、美しい局面が壊されてその後、左右非対称とカーブの乱れに対して、長期にわたって修正に苦しんでいる症例もあります。美容面も注意した上での削皮法になるため医師の高い技法が必要になります。さらに患者さんへの術後の日常生活指導も重要です。
また、腰部の広範囲の刺青削皮を行った女性で、この部位だけが肥厚性瘢痕となった症例もあり、下着でこすれないように注意する必要があります。女性のブラジャーは脱ぎ着が少ないためにあまりこすれません。反対にパンティーは脱ぎ着が多いためか結構こすれる印象を持っております。1か月をノーパンとスパッツで乗り切り、きれいな結果となった男性もいらっしゃいました。
植皮についても良いとは思いますが、削皮にかなり有利な部位ですのでわざわざ他の部位から採皮して傷をつけて植皮することには違和感があります。その上、植皮は額縁のように辺縁がケロイド状に目立ったりパッチワーク状に見えることがほとんどです。

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