レーザー治療によって刺青・タトゥーが薄くなる理由

レーザー照射によって刺青・タトゥーが薄くなる理由2016/7/25更新

学会では最新の話題や著名な先生方の講演を聴くことができ、
色々な意味で刺激を頂くことができます。

先日は、最新の電子顕微鏡による検証によって知りえた
体内の不要物を貪食して体外に排泄する貪食細胞(マクロファージ)による
タトゥー・刺青レーザー除去後の様子に関する話がありました。

レーザー照射によって分解された刺青やタトゥーの色素は
マクロファージに取り込まれ、血管やリンパ管に吸収されて体外に排出されます。

色素の量が少なければマクロファージがスムーズに
排出をしてくれますが、その量があまりに多すぎると、
沢山の色素を食べ過ぎて死んでしまうそうです。

マクロファージはごく小さな細胞のため、
どのようなタトゥーや刺青の色素でも、
全部排出するには量が多すぎることが多くその作業は大変です。

これが、レーザーによって刺青・タトゥーの除去を行っても取れにくかったり
長い年月がかかってしまう原因とされていました。

しかしわたくしとしては、墨の濃度や量が濃いタトゥーや刺青の場合、
そもそもレーザー治療自体が全く向いていないのではないかと考えています。

この場合、レーザー以外の治療法によって刺青やタトゥーを除去することが
第一選択になると思います。

なぜなら、タトゥーや刺青の部位には、
タトゥーや刺青の墨を入れた時にできた傷あと(瘢痕)が
すでに最初から存在しているからです。

そのためレーザー治療によって墨の量は多少減らせるかもしれませんが、
同じ部位にできている傷あとが減ることはありませんし、
それどころかレーザー照射によって傷あとはむしろ増えてしまいます。

さらに恐ろしいことに、何度も何度もレーザー治療を行うと、
刺青のあった部位に余計な傷あとがどんどん増えていってしまいます。

傷あとが増えると、傷あとによってレーザー光線自体が通りにくくなるため
レーザーによる治療効果はすぐに横ばいとなってしまいます。

そして挙句の果てには、赤黒いミミズ腫れのような
ケロイド状の跡が残ることもあります。

実際に、他院でレーザーによって刺青・タトゥー除去を行った
患者さんからのご相談で多いのが、

○墨は薄くなってきたけど、タトゥーと同じ形の傷跡が残っている
○いつまでも除去治療の途中のように見える
○刺青がまだらにくすんで何だか汚くなっただけに見える
○効果はあまり感じずデコボコしてかゆくなっただけだと思う

などというものです。

患者さんからすれば、刺青がなくなっても、そこに同じ形の傷跡が残っていれば
刺青が消えたなどと全く思えないでしょう。
これでは治療の意味は全くありません。

墨が完全になくなっても、同じ形や似た雰囲気の傷跡があれば、
患者さんにとっては刺青がなくなったとは言えないどころか、
効果が全くないか、盛り上がってより汚くなっただけだと思うのです。

レーザー治療によって、医者が「タトゥーがとれた」と思っても、
それはあくまでも医師の目線であって、
「刺青を入れる前の肌の状態にしたい」という思いで
レーザーでのタトゥー除去を受けている患者さんの気持ちには全くなっていないのです。

どのような最新レーザーで理想的な照射方法で行っても、
患者さんの立場で考えると100%消えることはないのです。

そもそもレーザーでのタトゥー除去を長年宣伝してきたクリニックのせいで・・
むやみにハードルが上がってしまっているのかもしれません。

何せ・・一般の方がレーザー治療に期待することは
「無傷で完全にタトゥーや刺青が取れている状態」ですから・・
全くあり得ないですよね。その可能性は、完全にゼロ%です。

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