妊娠時のお腹のように刺青切除後の皮膚は伸びるのか?

妊娠時のお腹のように、刺青切除後の皮膚は伸びるのか?2015/10/07更新

刺青の分割切除法を行った後に
皮膚が伸びて元通りになるとお話をされる医師の方は、
「妊婦さんのお腹の皮膚」を例えに出されます。

妊娠するとお腹が大きくなり皮膚が伸びるように、
「刺青を分割切除法によって皮膚を切除しても、
 周りの皮膚が伸びるので縫合すると元通りになる」
と思われているようです。

ですがよく理解いただきたいのは、
妊娠中の腹部の皮膚と刺青切除の際の皮膚は
全く構造が異なります。

特に大きな違いは以下の3つです。

1.妊娠はゆっくり10ヶ月かけて皮膚が伸びるが、
 分割切除は1~2時間の手術で皮膚を縫い縮めなければならない

→分割切除は短時間で縫い縮めるので痛みやツッパリ感、
 しびれ、違和感を起す可能性が高いです。

2.お腹が大きく成る際にできる妊娠線は真皮の断裂=傷跡

→胎児の成長にあわせて、時間をかけて
 ゆっくりと腹部の真皮層が複数箇所で割け傷跡になっていきます。
 (当然、傷あとにも表皮はあります。)

→分割切除は妊娠線のような無数の真皮が割けた傷あとではなく
 切除縫合創のあとだけが幅広く広がって
 赤黒くて目立つ傷あとが持続することになります。

3.もともと腹部の皮膚には、
 蛇腹やアコーディオンのように伸びる余裕がある。

→妊娠は、太古から続く普遍のもののため皮膚構造が異なる

腹部には上記のような「皮膚が伸びやすい」特徴があっても、
それでも実際には妊娠によって多数の傷跡(妊娠線)が
できてしまうのです。

刺青やタトゥーは、腕や肩、腰、脚、くるぶしなど
様々な部位に入れている方がいらっしゃいますが、
いずれも皮膚が伸びるようにできている部位ではありません。

そのため妊娠の際の皮膚との単純比較はできません。

もし、刺青の分割切除法は皮膚が伸びて元に戻りますよと言われた場合は、
ぜひ事前に、刺青の状態を見せていただければと思います。

※刺青切除をする際のクリニックの選び方をまとめています。

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