「刺青を100%消したい」と思っている方は、注意してください2015/9/08更新
「何が何でも刺青を全部消してください」
「墨が残っている状態は絶対に嫌です」
カウンセリングの際にそうおっしゃる方がいらっしゃいますが、
この場合、逆にひどい結果になることが多いです。
沢山の刺青治療を見てきた中で言えるのは、
「墨をゼロにすること以上に、第三者目線で見ても刺青が人目を引かない」
状態にすることが大事だということです。
100%刺青の墨を消すことにこだわって治療を行うと
例1)
無理な幅で刺青の分割切除を行った結果、
赤黒く汚い傷痕が残ってしまい、
しかも墨の7割以上が残った状態になってしまった。
例2)
皮膚の深いところまで削皮をした結果、
傷が半年たっても治らず、さらに高熱が出たり臭い汁が出続けて
挙句の果てに、患部が巨大な芋虫のような赤黒くて
固くモコモコ膨らんだケロイド状の皮膚になった…
このような結果になってしまったという相談が、非常に多いです。
そしてこのような状態になると、
痛い・痒い・突っ張ると言った症状が強く出ます。
刺青治療を行ったはずなのに、今度は別の悩みができてしまった
と嘆かれる方もいます。
境クリニックでは、全身の刺青除去や
非常に広範囲の刺青、複数個所に渡る刺青の治療も多いので
治療後に墨が少し残っている場合もありますが
お叱りを受けることはほぼありません。
むしろ稀ですが、少しでも赤く盛り上がった
ケロイド状の皮膚ができてしまった際に、大変お叱りを頂きます。
もちろんこの場合は、当院では当然
最後までしっかりと治療を頑張らせていただいております。