刺青やタトゥーを入れることは医師法違反?

刺青やタトゥーを入れることは医師法違反?2016/9/08更新

医師法違反で問題となっている20代の彫師さんと一緒に
みのもんたさんのネットテレビ番組に
出演させていただきました。

彫師さんはメチャメチャ感じの良いイケメンでした。
ライセンス制を望まれているようです。

わたくしは、刺青・タトゥー除去をたくさん行っている
医者としての観点から発言するようにと依頼されていました。

女性芸能人が2列に並んでいて、
その一列目にわたくしの席がありました。

司会者のみのもんたさんに一番近い席でして、
まるで、みのさんと一対一でお話しているかのようで、
とても楽しかったです。

また、楽屋では、彫師さんや海外メディアの方と
深く掘り下げてお話することができました。

法的にあいまいな立場の彫師さんを守るという意味合いで
ライセンス制の導入には賛成です。

もちろん、伝統や文化は非常に大切ですし、
一度損なわれると二度と元に戻ることはないでしょう。

でも、それは健康な肌や健康な体にも言えることであって、
一度損なわれると、二度とは元に戻せないはずです。

肝炎やエイズが感染しないように
衛生面では針を使い捨て方式にするというのは必須でしょう。

また、針はもちろん、墨や機械に関しても、
医学的知識を身につけた上で、
十分に注意して行わなければならないと思います。

でも、鍼灸師など他のライセンスを
参考にすることはできません。

ハリを受けたあと何らかの治療が必要となるケースは少ないのに対し
タトゥーや刺青は術後に取りたい人がたくさん出てきて
その時には除去治療が必要となります。

タトゥーや刺青の除去治療はまともなものがないので
鍼などよりも元に戻せない非可逆性が高いですし、
毒性の危険性のあるものをわざわざ入れるわけですから、
感染症など衛生面だけでなく、
倫理的な問題も重視した方が良いと思います。

例えば、
未成年に刺青を彫ったらライセンスを剥奪する。
入れた墨を取りたいという人が多く、
あまりにもひどい彫師には罰則を科す。
など、厳しい規則がないと意味がないと思います。

他のライセンスよりもずっと厳しくしないと、
大きな問題が生じて、伝統や文化が潰える可能性もあります。

また、刺青・タトゥーの彫師には医師免許が必要
といった極端な解釈もあるようですが・・

医師免許証を持った彫師が現れることはまずないでしょう。

医師免許を取るのに6年かかりますし、
その後も研修に2年必要でして、最低8年はかかります。

彫師さんも同じだと思いますが、
医者も最低10年以上は経験がないと一人前とは認められません。
経験がものをいう仕事なのです。

そして・・それぞれのトレーニング法は全く違うので、
彫師が一旦仕事を中断して、医師免許を取ろうとすると
腕が落ちてしまいますし、逆もまたしかりです。

両方を兼ねることになると、
おそらく15年~20年以上はかかってしまい・・
現実的ではありません。

もし実現できたとしても、
両方とも中途半端な実力になってしまうでしょう。

では、逆に、医者が彫師を目指すかというと・・、
医者はわざわざ刺青やタトゥーを彫ったりはしないでしょう。

医学的な知識を習得すると、
刺青やタトゥーのように害があるかもしれないものを
わざわざ人体に入れることが怖くなるはずです。

どう考えても墨を体にいれることは、
体に良いはずがないでしょう。

医療材料であるシリコンやナイロン、チタンなどと
同列に考えているかのような発言をする人もいますが、

シリコン、ナイロン、チタンなどは、
安全性を考えて作られていて、
長年、医療現場で使われてきたものです。

刺青やタトゥーの墨とは話が違うのです。
体に悪い可能性があるのです。

また「刺青やタトゥーは大昔から入れられているので大丈夫」
という考え方はあきらかにおかしいと言えます。

昔は健康な人でも40代で死んでいたかもしれませんし、
入れた瞬間に死ぬような毒ならいざしらず、
長い年月をかけて体を蝕むような物だと
その悪影響がハッキリしないと思われます。

物質によってはイオン化して体中を回ったり、
腎臓や肝臓に溜まったりするかもしれません。

(続く・・)

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